飼料資源の開発を科学する
飼料の自給率を上げることは急務であり、わが国における食品副産物を飼料として用いる試みが数多く行われている。本研究室では、特に発酵食品副産物中に含まれる酵素等の機能成分に注目し、これらの有効利用を試みている。また、飼料原料となりうる素材には生理活性を調節する「機能性」成分を含むものがあると考えられる。
肥育牛ではインスリン感受性が低下し、前糖尿病状態になっている。転写因子であるPPARγはインスリン感受性を高めることが知られており、一部の食品にはPPARγを活性化する成分が含まれている。現在、飼料素材に含まれるPPARγ活性化因子の探索を行っている。
牛肉の色はその価格に大きく影響する。肉色制御の目的で、筋線維の赤化を促進することが知られているPGC1αの発現調節を行う飼料素材中因子の探索を行っている。
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